「高齢の親がいるのですが、家が西なんです。今年は西が良くない方角らしいので、実家には行かないようにしています」
そんなことを言っている方がいました。
方位学では、2023年は東が大歳になるため西が歳破になります。ということは、今年は全ての人にとって吉方位にはなり得ません。ですから、その影響を気にして「行きたくない…」そう思うのでしょう。
私はこの話を聞いて違和感だけが残りました。
ご両親は、娘さんが帰省するのを毎年楽しみに過ごされていると思うのです。いえ、間違いありません。ましてやご高齢。それなのに方位が気になるからから行かない、と…。
吉方位を知り、深く学んだりすると、毎日の方位(日盤といいます)まで気になり、どこにも行けなくなる人がいると聞きます。Yahoo!知恵袋でも「気になってノイローゼになりそうです」という書き込みを見たことがありました。
私は、方位学も占いも「自分にとってプラスになるべきもの」だと思っています。そして、何か叶えたいことがある時、自分の力ではどうにもならないことがあった時などに、自分で運を掴むことのできる手段のひとつであるもの、そう信じています。
凶方位を恐れる考え方は、普段から悪い方悪い方に意識を持って行かれてしまう。逆に吉方位に意識を向けたなら、自分自身の運の気の状態が良くなり運気アップに繋がっていく。
吉方位は、行くだけで自分にとって良い気(エネルギー)を貰うことができる。結果、幸運へ導いてくれるという願ってもいない方位です。日々の生活で気にするのなら、こちらを意識することをおすすめします。
実家に帰って親に元気な顔を見せることは最高の親孝行。お喋りしたり、おいしいものを一緒に食べたりして過ごす楽しい時間は、親子にとってとてつもなく大きく素敵なエネルギーで満ち溢れているはずです。
ですから、方位を気にしすぎないで欲しいのです。
でも中には「親には会いたい、でもどうしても方位も気になる」そんな人もいるかもしれません。そんな方は、方位除けの神社やお寺に参拝して、お守りやお札をもらうというのはどうでしょうか? 私も気になる時は神様に出向いて、その存在だけで安心できることがあります。
大切なのは、必要以上に信じすぎたり、執着しすぎないこと。
せっかく素晴らしい開運法を知っているのです。吉方位も占いも生活にうまく取り入れて、自分の手で幸運を開いて行きたいものですね。